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zoom RSS 図書館を考える <その1>

<<   作成日時 : 2016/12/28 12:03   >>

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 公立図書館は、そのまちの文化レベルを表します。図書館を見れば、そのまちの行政がどれほど文化に力を入れているか分かるほどです。
 どうも最近、舞鶴市の公立図書館が「おや?」なのです。どう疑問なのか。12月の市議会本会議でも質問しましたが、今回は市立図書館を取り上げ、考えてみます。
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■組織改編
 舞鶴市は今年(平成28年)4月から、教育委員会の社会教育部門を解体し、市長部局へ移行させました。これまで、教育委員会で管轄していた文化・スポーツなど、生涯学習の広範な業務を、市長部局の「市民文化環境部」が担うように組織改編したのです。
 つまり、今まで教育委員会が管理・運営していた業務を、市長の責任で行うということです。このような組織改編は、全国でも例外的な措置だと思いますし、京都府下でも舞鶴市だけではないかと思います。
 今回の組織改編で、さらに驚いたのは、「図書館」も教育委員会から外れ、市長部局に移されたことです。

■図書館の大切さ
 そもそも公共図書館は、図書、記録、資料などの収集・整理・保存を行い、市民の教養、調査研究などの場を提供することを目的としています。
 今年のノーベル医学・生理学賞を受賞された大隅良典・東京工大栄誉教授は、子供時代に兄からもらった児童用の科学啓発書が、研究の道に入った契機であると話しておられます。実物の本との出会いがいかに大切かわかります。
 このように、生涯学習の中でも、本との出会いの場である図書館は、重要な位置を占める施設であることは疑いえないところところです。
 近隣の福知山市の市立図書館を見ますと、福知山駅前の「市民交流プラザふくちやま」に移転・オープンして、わずか2年足らずで来館者は50万人を突破しました。私も図書館には関心がありますので、福知山市立図書館を訪れてみました。市民から、「きれいで明るく、蔵書数も多いのでこれからも利用したい」と、大好評の声が上がるのも当然だと思える施設内容でした。福知山としては図書館の重要性をしっかりと認識し、力を入れていることがよく分かります。

■図書館の法律上の位置づけ
 日本の公共図書館の在り方を規定しているのは、「図書館法」です。図書館法の位置づけは、日本国憲法とセットのような形で教育基本法があり、その下位法に社会教育法があって、さらにその下位法に図書館法があります。下位法というと「下」というイメージを持ちますが、これはそうではなく法律としては「別建て」です。図書館法はそれだけ重要だから、別建てになっていると考えられます。
 図書館法も、憲法と同じ「等しく教育を受ける権利」を実現するための法律です。この教育を受ける権利が制限されてはなりません。
 社会教育法には、「第1条:この法律は、教育基本法の精神にのっとり、社会教育に関する国及び地方自治体の任務を明らかにすることを目的とする」と書かれています。そして、図書館については、「第9条:図書館および博物館は、社会教育のための機関とする」とうたわれています。

■図書館を教育委員会から外したのは間違いでは
 ちょっと堅い話になりましたが、以上のことから分かるように、図書館は社会教育のための機関ではありますが、直接的に教育機関でもあります。これを、組織改編によって教育委員会から外したということは、大きな間違いではないかと思います。一体だれが決めたのでしょうか。高い見識を有する教育委員会の委員の皆さんから、何ら反論も出なかったのでしょうか。

 少し力が入りすぎて、長くなってしまいました。何回かに分けて、この図書館の問題は取り上げたいと思います。この続きは次回に述べさせていただきます。

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